14カ国・約2.6万人を対象に「保護犬・保護猫の迎え入れに関する調査」を実施

 

14カ国・約2.6万人を対象に「保護犬・保護猫の迎え入れに関する調査」を実施
「ペット譲渡プロセスを全く知らない」日本45%で、14カ国中最多
~ 譲渡プロセスへの理解促進が、保護犬・保護猫との出会いを広げる鍵に ~

 

マース ジャパン リミテッド(本社:東京都港区、社長:後藤 真一、以下、マース ジャパン)は、マース インコーポレイテッドが実施した「保護犬・保護猫の迎え入れに関する調査」のうち、日本における結果の詳細を公開します。本調査は、世界14カ国26,002人を対象に実施したもので、日本では2,000人が回答しました。

マースは、ペットを迎え入れる手段として保護犬・保護猫の譲渡活動を数十年にわたり支援してきました。このたび、譲渡活動の促進およびペットが人々のウェルビーイングにもたらす好効果を広く伝えることを目的とし、第3回目の「グローバル アドプション ウィークエンド」を実施します。2026年は、10月の1カ月間を通じて、30カ国以上で100以上の保護施設・保護団体を支援する取り組みを行います。これに先立ち実施した本調査では、保護犬・保護猫を迎える際に人々が感じる不安や課題を明らかにするとともに、それをどのように克服できるかを理解することを目的として行いました。より多くのペットが温かい家庭を見つけ、その家庭で暮らし続けられるよう支援するための調査です。

また、本調査結果を受け、保護犬・保護猫を迎え入れるにあたっての課題を取り除くため、マースは新たに「マース 保護犬・保護猫の迎え入れ情報サイト」をオンラインで開設します。本サイトでは、ウォルサム ペットケア サイエンス研究所の豊富な知見を基にした専門家監修のアドバイスと、ペットを保護団体から迎える前後をサポートする実践的なリソースを提供します。

 

<調査結果の主なポイント>
  1. ペットペアレンツ(ペットの飼い主)のうち保護施設・保護団体出身の犬・猫等のペットを飼っている人は、日本では22%で14カ国中最も低く、14カ国平均42%の約半分にとどまる。
  2. 日本では「保護犬・保護猫の譲渡プロセスを全く知らない」人が45%で14カ国中最多。14カ国平均15%の約3倍にのぼる。「情報不足」が保護犬・保護猫の譲渡促進のハードルになっている可能性あり。
  3. 保護犬・保護猫を迎える際の懸念は、グローバルと日本で大きな違い。14カ国全体では、迎え入れるペット自体への不安(病歴や行動、相性)が上位に来るのに対し、日本では、迎え入れるための準備など実務面への不安が上位。

*日本の回答対象は、1が現在ペットを飼育している581人、2および3が18歳以上の一般消費者2,000人。
割合は原則として小数点以下を四捨五入しています。

 

保護犬・保護猫を家族として迎えることは、新たな飼い主を必要とする犬や猫の命を守り、安心して暮らせる環境を支えることにつながります。日本でも、環境省が犬や猫の殺処分を減らすための施策として、適正な譲渡の促進を位置付けています。*1

今回の調査結果からは、日本において保護犬・保護猫の譲渡プロセスに関する認知や理解が十分に広がっていない実態がうかがえました。譲渡プロセスについての専門的な情報に触れたり、サポートを受けられる機会が増えたりすることで、保護犬・保護猫を迎え入れる自信や安心感を持つ人が増加すると考えられます。

マース ジャパンは、ペットを迎えることを考える人にとって譲渡が身近な選択肢となるよう、保護犬・保護猫との出会いに加え、迎える前の準備から迎えた後の暮らしまでを支える情報や支援を届けていきます。

*1 環境省「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針(新しいウィンドウが開きます)」
第2・2(2)「適正飼養の推進による動物の健康及び安全の確保並びに返還・譲渡の促進」

 

1.    保護犬・保護猫等を迎えているペットペアレンツ(犬や猫の飼い主)、日本は22%で14カ国中最下位*2

現在ペットを飼っている人を対象に、飼育しているペットの中に保護施設・保護団体出身のペットがいるかどうかを聞いたところ、日本では22%が「いる」と回答しました。これは14カ国平均の42%を大きく下回り、調査対象国の中で最も低い結果でした。日本では保護施設・保護団体からペットを迎えるという選択が、他国と比べてまだ広がっていない状況がうかがえます。


また、現在ペットを飼っていない人も含めた全体に、これまでに保護施設・保護団体からペットを迎えた経験があるかを聞いたところ、「経験がある」と回答した人は日本では9%にとどまりました。14カ国平均は43%で、最多はメキシコ・インドの56%でした。

 

2.    保護犬・保護猫の譲渡プロセス、「全く知らない」が日本は45%で、14カ国中最多*2 

保護施設・保護団体からペットを迎えるプロセスについての理解度を調査しました。「全く知らない」が日本では45%となり、14カ国中最多の結果でした。14カ国平均の15%と比べると約3倍にのぼります。なお、「全く知らない」割合が最も低かったのはフランスで8%にとどまりました。

また、このプロセスについて「理解している自信がある」と回答した人も、日本では13%にとどまり、14カ国中最も少ない結果でした。14カ国平均は64%で、日本の約5倍にのぼります。「自信がある」割合が最も多かったのはフランスとブラジルで76%でした。日本では、保護犬・保護猫を迎えるための流れが、あまり知られていない状況にあることが示唆されます。

 

 

3.    保護犬・保護猫の迎え入れに対する懸念、グローバルは「ペットへの不安」日本では「準備や費用」など実務面が上位*2

保護施設・保護団体からペットを迎える際に、どのようなことが課題になるかを聞いたところ、日本では「ペットの飼育にかかる費用」31%、「ペットを迎えるための家庭での準備」29%が上位となり、迎え入れのための実務面に課題を感じる人が多い傾向がうかがえます。一方、14カ国全体では「ペットの健康状態や病歴」33%、「ペットの行動に対する不確実さ」27%、「ペットとの相性」25%が上位となり、迎え入れるペットそのものへの不安が課題となる傾向にあることが分かりました。

GAW 03-20261001


また、保護犬・保護猫を迎え入れた経験がなく検討もしていない人に、その理由を自由回答で尋ねたところ、「住環境の制約」「ペットを飼うことへの責任や自信のなさ」などの回答が多く挙がりました。具体的には以下のような回答がありました。

住環境の制約

  • 賃貸住宅なのでペットを飼うことができない
  • マンションの規定でペットは飼えない
  • 住宅事情で飼えない

 

ペットを飼うことへの責任や自信のなさ

  • 命に対する責任が重いから
  • ペットが大好きだが、軽い気持ちでその子の親代わりになることはできない
  • 家には不在の時間が多く、ペットのお世話が出来ないと思っているから
  • 高齢のため、ペットとの生活を全うできる自信がない


こうした結果から、日本で保護犬・保護猫の譲渡が促進されるためには、保護犬・保護猫を迎え入れるまでの流れ(譲渡プロセス)の認知向上に加え、飼育に必要な費用や住環境、家族の役割分担、迎えた後の暮らし等について具体的に考えるための情報を届けることが重要だと考えられます。

一方で、保護犬・保護猫を迎え入れることの魅力を尋ねると、上位3位は「保護されたペットが新しい家庭で安心して過ごす姿を見ること」(日本32%、全体平均54%)、「家族の一員としてなじんでいく様子を実感すること」(日本30%、全体平均49%)、「強い絆を築くこと」(日本25%、全体平均48%)となりました。この結果から、保護犬・保護猫の迎え入れは、ペットだけでなく迎え入れる人にとっても大きな喜びや充実感をもたらすものであることがうかがえます。

*2日本の回答対象は、1が現在ペットを飼育している581人、2および3が18歳以上の一般消費者2,000人。
割合は原則として小数点以下を四捨五入しています。

 

<迎えた後の暮らしを支える、実践的なガイダンスの重要性>

マース ペットニュートリション
獣医師・ペットニュートリション&ヘルス サイエンス エキスパート
エスター・バイスマンス博士(DVM, PhD)

「保護犬・保護猫を家族として迎えることは、非常に楽しみでやりがいのある経験ですが、自信を持ってその一歩を踏み出し、ペットと飼い主の双方が充実した生活を送るためには、実践的なガイダンスが不可欠です。
新しいペットを家庭に迎える際には、『3-3-3ルール』を意識することをお勧めします。最初の3日間は新しい環境で安心感を持たせる期間です。最初の3週間は生活リズムを整え、家庭環境に慣れ、信頼関係を築く期間となります。そして約3カ月後には、多くのペットが新しい環境に落ち着き始めます。忍耐強く接し、絆を築くことが非常に重要です。」
 

マース ペットニュートリション 
コーポレート アフェアーズ担当バイスプレジデント 
アンソニー・グエリエーリー 

「ペットを家族に迎えることは、本来であれば心躍る節目であるべきであり、圧倒されるような経験であってはなりません。今回の調査が明確に示しているのは、多くの人々が保護犬・保護猫を迎える思いを持ちながらも、自分に十分な知識があるかどうかを不安視しているということです。私たちは、初日から信頼できる分かりやすいガイダンスを家庭に提供するとともに、「グローバル アドプション ウィークエンド」を通じて保護施設・保護団体を支援することで、保護犬・保護猫を迎える際に伴う不安や迷いを取り除き、新しいペットを安心して迎えられるよう後押ししたいと考えています。」 
 

 

<保護犬・保護猫を迎えることを、もっと身近な選択肢にするために>

今回の調査では、日本では保護犬・保護猫の譲渡プロセスが十分に知られていないことに加え、迎える際の費用や準備などが懸念となっていることが分かりました。譲渡を身近な選択肢にするためには、保護犬・保護猫との出会いや迎え入れる方法を知る機会を増やすとともに、迎えた後の暮らしを具体的に考えるための情報や支援が重要です。

マース ジャパンは、「グローバル アドプション ウィークエンド」の取り組みの一環として、保護犬・保護猫の譲渡活動のサポート、保護施設・保護団体への寄付や製品提供、ペット防災パンフレットの制作等、さまざまな活動を実施する予定です。これらの活動を通じて、保護犬・保護猫と新たな家族との出会いや、その出会いを支える保護活動を応援します。

ペットを迎える際には、住環境や費用、世話に充てられる時間などを踏まえ、最後まで責任を持ってともに暮らせるかを考えることが大切です。マース ジャパンは、「ペットのためのより良い世界(A BETTER WORLD FOR PETS)」の実現に向けて、保護犬・保護猫を迎えることが、ペットとの暮らしを考える人にとって、もっと身近な選択肢となるよう取り組んでいきます。

 

<「保護犬・保護猫の迎え入れに関する調査」調査概要>
  • 調査主体:  マース インコーポレイテッド
  • 調査実施機関:Censuswide
  • 調査対象:  日本を含む14カ国の18歳以上の一般消費者26,002人(うち日本2,000人)
  • 調査期間:  2026年7月16日~29日(日本:7月28日~29日)

*「14カ国平均」は日本を含む全回答者の集計値です。設問により回答対象者は異なります。
割合は四捨五入して表示しているため合計が100%にならない場合があります。複数回答の設問では合計が100%を超える場合があります。

本調査は、Censuswide により、英国、米国、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、メキシコ、
インド、ポーランド、フィリピン、カナダ、イタリア、日本の18歳以上の一般消費者 26,002人を対象に実施されました。
調査期間は 2026年7月16日から2026年7月29日 です。
Censuswideは、市場調査協会(Market Research Society:MRS) および 英国世論調査協議会(British Polling Council:BPC) の会員であり、
Global Data Quality Pledge(グローバル・データ品質誓約) の署名機関です。
また、同社は MRS行動規範(Code of Conduct) および ESOMARの原則 に準拠して調査を実施しています。

 

マース インコーポレイテッドについて

マース インコーポレイテッドは、「私たちが望む明日の世界は、今日の私たちのビジネスへの取り組み方から始まる」という使命(Purpose)の下、事業を展開しています。マースとケラノバの2025年の売上高を合算すると、売上高650億ドル超の家族経営の企業で、17万人の従業員(アソシエイト)を擁しています。多様なポートフォリオには、世界中のペットに提供されるペットケア製品や獣医療サービスが含まれ、また高品質なスナック(菓子)および食品は、毎日何百万人もの人々に喜びを届けています。
ロイヤルカナン®、ペディグリー®、カルカン®WHISKAS®、シーザー®、M&M’S®、スニッカーズ®、EXTRA®、プリングルズ®、Cheez-It®、BEN’S ORIGINAL™など、世界で愛される数々のブランドを展開しています。
さらに、BANFIELD™、BLUEPEARL™、VCA™、ANICURA™を含む国際的な動物病院ネットワークを通じて獣医療サービスを提供しており、ANTECH™はペットの診断分野におけるソリューションを提供しています。
マースの詳細は www.mars.com(新しいウィンドウが開きます)(英語)をご覧ください。また、Facebook(新しいウィンドウが開きます)、Instagram(新しいウィンドウが開きます)、LinkedIn(新しいウィンドウが開きます)、YouTube(新しいウィンドウが開きます)をフォローしてください。