食の安全性は、マースにとって最も重要な課題です。世界的な食品メーカーとして、私たちには行動する責任があると考えています。第一に、人々、ペット、そして地球を守るため、私たちが生産する食品の安全性と品質を確保すること、第二に、社会全体に影響を与えるリスクを特定し取り組むことで、食の安全性に関する基準を引き上げることを目指しています。誰もが安全な食品を入手できるべきであり、そのために私たちは国連食糧農業機関(FAO)とのパートナーシップを拡大して、食の安全性をさらに強化しています。
マースの最高科学責任者であるアビゲイル・スティーブンソン博士とFAOのチーフエコノミストであるマキシモ・トレロ氏は、国際食品規格のより良い理解と適用を促進するための覚書(MoU)に署名しました。両当事者は、モデリングアプローチを通じたトウモロコシのバリューチェーンにおけるマイコトキシン管理の強化と、新たな食の安全性の脅威に関する情報共有の強化に取り組むことを約束しました。
この合意を通じて、私たちは食の安全性に関する科学的根拠に基づく意思決定を支援するために知識と情報を交換することになります。この覚書では、食品事業者によるアレルギー物質管理や、トウモロコシのバリューチェーンにおけるマイコトキシンの管理と軽減のベストプラクティスの特定など、民間セクターによる国際食品規格と実施規範の採用拡大のためのガイダンス開発においてマースとFAOが協力する計画を定めています。マースとFAOは、新たな食の安全性の問題、新しい方法とテクノロジー、食の安全性に影響を与える可能性のある研究開発の新たな傾向の分析と議論において、引き続き協力していきます。
スティーブンソン博士は次のように述べています:「マースでは、誰もが安全な食品を入手する権利を持っており、食の安全性の課題に取り組むには協力が不可欠だと考えています。そしてこの度、2015年に開始したFAOとの戦略的グローバルパートナーシップを拡大し、食の安全性に関するイニシアチブで引き続き協力できることを嬉しく思います。これは、マイコトキシン管理における技術的知識と科学的専門知識を共有し、すべての人々のための安全な食品を確保する助けとなる科学出版物を開発する素晴らしい機会となるでしょう。」
FAOのチーフエコノミストのマキシモ・トレロ氏は次のように付け加えました。「持続可能で耐性のある農業食品システムを確保するために、食の安全性に関する意思決定を支える強固な科学と、食の安全性のための官民の確固たる協力がますます重要になっています。FAOとマースは、これまでの取り組みを基盤として協力を続け、影響力と具体的な成果を示していきます。」
マースとFAOは、能力開発、知識と情報の共有、革新的かつ科学に基づいたアプローチの開発を通じて、食の安全性を強化し、食糧安全保障を向上させるという共通の目標を掲げています。FAOとのパートナーシップは約10年前に始まり、協力を拡大することで、すべての人々のための食の安全性に関する水準の向上を手助けしています。